「歴代最高のテニスプレイヤー」と言われるとみなさんは誰を思い浮かべるでしょうか。
多くの人が
ロジャー・フェデラー
ラファエル・ナダル
ノバク・ジョコビッチ
の誰かと答えると思います。
そこで今回はこの3人の中で誰が歴代最高のテニスプレイヤーなのかをらふぁノ介なりに考察していきたいと思います。
GOATとは英語のスラングで“Greatest Of All Time”=史上最高 という意味の言葉です。
ヤギを意味する”goat”と綴りが同じなので、よくヤギのロゴや写真が使われたりします。
各選手のプロフィール
まず各選手の簡単なプロフィールから紹介します。
フルネーム | ロジャー・フェデラー |
生年月日 | 1981年8月8日(2021年現在40歳) |
出身地 | スイス バーゼル |
現住所 | スイス |
身長 | 185cm |
体重 | 85kg |
利き手 | 右 |
フルネーム | ラファエル・ナダル・パレラ |
生年月日 | 1986年6月3日(2021年現在35歳) |
出身地 | スペイン マヨルカ島 |
現住所 | スペイン マヨルカ島 |
身長 | 185cm |
体重 | 85kg |
利き手 | 左 |
フルネーム | ノバク・ジョコビッチ |
生年月日 | 1987年5月22日(2021年現在34歳) |
出身地 | セルビア ベオグラード |
現住所 | モナコ モンテカルロ |
身長 | 188cm |
体重 | 77kg |
利き手 | 右 |
3人ともヨーロッパ出身のプレイヤーで、身長はほとんど同じです。
体重はジョコビッチ選手が8kg軽く、フェデラー選手とナダル選手は身長・体重ともに同じです。
年齢はフェデラー選手が最年長の40歳、5歳差でナダル選手の35歳、さらに1歳若いジョコビッチ選手の34歳となっています。
データ比較
ここからはそれぞれの項目でデータを比較していきます。なおここでは2021年終了時点のデータを使用します。
勝率
全キャリアの勝率を比較してみるとジョコビッチ選手の勝率が最も高いです。
ナダル選手とジョコビッチ選手の差は0.001となっているため、全キャリアの勝率は非常に拮抗していることがわかります。
それでは各コート別の勝率を見ていきます。
それぞれの勝率を見てみると
ハードコートはジョコビッチ
クレーコートはナダル
グラスコートはフェデラー
が最も勝率が高くなっていることがわかります。
続いてそれぞれのコートでの試合が同じ数行われているとした場合の勝率(コート別勝率の平均)を比較してみます。
この場合でもジョコビッチ選手の勝率が最も高く、他の2人と比較しても約0.01の差があります。
勝率の面からみると、全コートで高い勝率を誇るジョコビッチ選手がGOATであるといえると思います。
タイトル数
総タイトル数でみるとフェデラー選手が最も多くなっています。
これはキャリアが長いことが理由の1つとして挙げられると思います。
そこで1年あたりのタイトル獲得数を比較してみます。
タイトル数 | プロ年数 | 1年あたりのタイトル数 | |
フェデラ― | 103 | 24 | 4.29 |
ナダル | 88 | 21 | 4.19 |
ジョコビッチ | 86 | 19 | 4.53 |
この表を見てみると1年あたりのタイトル数はジョコビッチ選手が最も多いことがわかります。
最後に決勝での勝率を比較していきます。
フェデラー | 0.660 |
ナダル | 0.704 |
ジョコビッチ | 0.697 |
この表から、決勝での勝率はナダル選手が唯一の7割台となっており、最も高いことがわかります。
これらの結果から考えると、
長い期間にわたりタイトルを獲得し続けているのがフェデラー
クレーコートでは圧倒的なタイトル数を誇り、決勝で強いのがナダル
1年あたり最も多くのタイトルを獲得しているジョコビッチ
ということがわかります。
タイトル数から考えると、フェデラー選手がGOATと呼べると思いますが、将来的にはジョコビッチ選手が抜かす可能性はあるかなと思います。
ランキング
選手ごとのランキングの推移をグラフにしました。
ランキングの推移を見てみると、3人とも上位を維持し続けていることがわかります。
その中でジョコビッチ選手は1、2、3位をの間を維持し続けていることがわかります。
ナダル選手は上下がありますが、トップ10から落ちることなくランキングを維持し続けています。
フェデラー選手は他の2人と比べると上下があるように思えますが、1位に連続して在位している期間が非常に長いことがわかります。
実際に数字で比較してみましょう。
トータル在位期間 | 連続在位期間 | 年間1位回数 | |
フェデラー | 310 | 237 | 5 |
ナダル | 209 | 56 | 5 |
ジョコビッチ | 353 | 122 | 7 |
1位在位期間がトータルで最も長いのがジョコビッチ選手、連続在位期間はフェデラー選手が最も長く、年間1位回数もジョコビッチ選手が最も多いという結果です。
ランキングに関するデータから考えると
1強時代を長く続けたのがフェデラー
最も長い期間、絶えずに上位をキープし続けているのがナダル
何度も1位に返り咲き、1位に君臨した期間が最も長いのがジョコビッチ
となると思います。
ランキングのデータからGOATを考えると、キャリアで最も長く1位になっているジョコビッチ選手がGOATと呼べると思います。
人気度
人気度はアメリカのスポーツ専門チャンネルであるESPNがまとめた”ESPN World Fame 100 “を参考にしました。
この調査は2016年から2019年まで行われました。
3人の順位のみをまとめました。
2016 | 2017 | 2018 | 2019 | |
フェデラー | 5位 | 4位 | 5位 | 6位 |
ナダル | 10位 | 9位 | 8位 | 8位 |
ジョコビッチ | 16位 | 12位 | 13位 | 20位 |
4年間というわずかな期間ですが、フェデラー選手の人気が圧倒的だということがわかりました。
人気度はテニスファンに最も多くの影響を与えたと考えられるため、人気度から見るとGOATはフェデラー選手であると思います。
参考リンク:ESPN World Fame 100 2016
ESPN World Fame 100 2017
ESPN World Fame 100 2018
ESPN World Fame 100 2019
ATPアワード
最後にATPアワードの回数を比較します。ATPアワードはその年に顕著な活躍をした選手や大会に送られる賞です。
ATP No.1 | |
フェデラー | 5回 |
ナダル | 5回 |
ジョコビッチ | 7回 |
Newcomer of the Year | |
フェデラー | 0回 |
ナダル | 1回 |
ジョコビッチ | 0回 |
Comeback Player | |
フェデラー | 1回 |
ナダル | 1回 |
ジョコビッチ | 1回 |
Stefan Edberg Sportsmanship Award | |
フェデラー | 13回 |
ナダル | 5回 |
ジョコビッチ | 0回 |
Most Improved Player | |
フェデラー | 0回 |
ナダル | 1回 |
ジョコビッチ | 2回 |
Arthur Ashe Humanitarian Award | |
フェデラー | 2回 |
ナダル | 1回 |
ジョコビッチ | 1回 |
Fans’ Favourite | |
フェデラー | 19回 |
ナダル | 0回 |
ジョコビッチ | 0回 |
これらのデータはファンの人気や1位の回数など、これまでに調べたデータと被る部分がありますがここでも比較します。
このデータを見ると明らかにフェデラー選手が最も多くの賞を受賞していることがわかります。
特に Stefan Edberg Sportsmanship Award と Fans’ Favourite は13回と19回と圧倒的な回数を受賞しています。
これらの賞はテニス界に与えた影響の大きさを示していると思います。つまりテニス界に最も大きな影響を与えたのが、フェデラー選手だと思います。
ATPアワードから考えるとGOATはフェデラーとなると思います。
まとめ
今回の結果をまとめると
勝率やランキングから考えるとジョコビッチ
テニス界に与えた影響から考えるとフェデラー
クレーコートでは問答無用でナダル
という結果になりました。
この3人がテニス界に与えた影響は非常に大きく、正直比較することも失礼かなと思いますが、皆さんの参考になればうれしいです。
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