テニスをやっていると
速いサーブを打ちたい!!
サービスエースをたくさんとりたい!!
と思う方は、非常に多いと思います。
そこで今回はサーブが得意な選手たちはどんなラケットを使っているのか、どんな体型の人が多いのかを見ていきたいと思います。
テニスがうまくなるには、もちろん練習が大事ですが、
練習以外にサーブが強くなる方法を知りたい
という人におすすめの内容です!!
なお今回のサーブが得意な選手はこちらのページを参考にしました。
サーブが得意な選手の体型
それではサーブが得意な選手の体型(身長、体重、BMI)を紹介していきます。ここではATP STATSのServe Leadersのランキング上位20人を紹介します。(2021年9月、過去52週、全サーフェス)
男子のサーブが得意な選手
Serve Leaders のランキング | 名前 | 国 | 身長 | 体重 | BMI |
1 | ジョン・イズナー | アメリカ | 208cm | 108kg | 24.96 |
2 | ミロシュ・ラオニッチ | カナダ | 196cm | 98kg | 25.51 |
3 | ライリー・オペルカ | アメリカ | 211cm | 102kg | 22.91 |
4 | ロジャー・フェデラー | スイス | 185cm | 85kg | 24.84 |
5 | ニック・キリオス | オーストラリア | 193cm | 85kg | 22.82 |
6 | マッテオ・ベレッティーニ | イタリア | 196cm | 95kg | 24.73 |
7 | ケビン・アンダーソン | 南アフリカ | 203cm | 94kg | 22.81 |
8 | イリ・ベセリ | チェコ | 198cm | 94kg | 23.98 |
9 | ステファノス・チチパス | ギリシャ | 193cm | 90kg | 24.16 |
10 | サム・クエリー | アメリカ | 198cm | 95kg | 24.23 |
11 | ノバク・ジョコビッチ | セルビア | 188cm | 77kg | 21.79 |
12 | ダニール・メドベージェフ | ロシア | 198cm | 83kg | 21.17 |
13 | ラファエル・ナダル | スペイン | 185cm | 85kg | 24.84 |
14 | スタン・ワウリンカ | スイス | 183cm | 81kg | 24.19 |
15 | キャスパー・ルード | ノルウェー | 183cm | 77kg | 22.99 |
16 | ジョー‐ウィルフリード・ツォンガ | フランス | 188cm | 93kg | 26.31 |
17 | ロイド・ハリス | 南アフリカ | 193cm | 80kg | 21.48 |
18 | アンドレイ・ルブレフ | ロシア | 188cm | 75kg | 21.22 |
19 | ドミニク・ティーム | オーストリア | 185cm | 79kg | 23.08 |
20 | アレクサンダー・ズベレフ | ドイツ | 198cm | 90kg | 22.96 |
身長
この結果を見てみると、身長が190cm以上ある選手が非常に多い(12/20人)ことがわかります。
身長が高いほうがサーブが得意になるということは、事実のようです。特に上位10人はフェデラー選手を除き、みんな190㎝以上の選手となっています。
しかしその一方で、180cm代の選手も8人いることから、身長ですべてが決まってしまうわけでもないようです。
今回のランキングで4位に入っているフェデラー選手の紹介はこちら‼↓
体重
身長が高い選手が多いため、体重もその分重い選手が多いです。
190㎝以上ある選手は、体重が90kg以上となっている場合が多いようです。
BMI
BMIはボディマス指数と呼ばれ、身長と体重から求められる体格指数のことです。計算式は次のようにあらわされます。
BMI=体重(kg)÷身長(m)2
日本ではBMIが22を標準として、25以上で肥満という区分となっています。
表を見ると24以上の選手が9人、つまり約半分いることがわかります。中にはラオニッチ選手やツォンガ選手のように25を超えている選手も見られます。
このことから、サーブが得意な選手には体重が身長に対して、重めの選手が多いことがわかります。
なので、サーブを得意になりたいという人は、少し体重を重くするほうがいいということになると思います。
サーブが得意な選手のラケットとストリング
ここからはサーブが得意な選手のラケットとストリングを紹介していきます。このデータはTennis WarehouseのページやWilsonホームページを参考にしています。
ラケットの形状はフレームの断面が、四角の場合は「ボックス」、楕円の場合は「ラウンド」、中間もしくはどちらにも属さない場合は「ハイブリッド」としています。
Serve Leaders のランキング | 名前 | 国 | ラケット (フレーム形状) | ストリング (素材の種類) |
1 | ジョン・イズナー | アメリカ | Prince Textreme Warrior 100(ラウンド) | Tecnifibre Pro Red Code(ポリエステル) |
2 | ミロシュ・ラオニッチ | カナダ | Wilson Blade 98 18×20 (ハイブリッド) | Luxilon M2 Pro(特殊) |
3 | ライリー・オペルカ | アメリカ | Wilson Pro Staff Six.One 95(ボックス) | Luxilon ALU Power Rough × Luxilon ALU Power Fluoro(ポリエステル×ポリエステル) |
4 | ロジャー・フェデラー | スイス | Wilson Pro Staff RF97(ボックス) | Wilson Natural Gut × Luxilon ALU Power Rough(ナチュラル×ポリエステル) |
5 | ニック・キリオス | オーストラリア | Yonex Ezone 98(ラウンド) | Yonex Poly Tour Pro(ポリエステル) |
6 | マッテオ・ベレッティーニ | イタリア | Head Extreme(ラウンド) | Signum Pro Firestorm(ポリエステル) |
7 | ケビン・アンダーソン | 南アフリカ | Dunlop CX 200 Tour (ボックス) | Babolat Touch VS × Luxilon ALU Power(ナチュラル×ポリエステル) |
8 | イリ・ベセリ | チェコ | Wilson Blade 98(ハイブリッド) | 不明 |
9 | ステファノス・チチパス | ギリシャ | Wilson Blade 98 18×20 (ハイブリッド) | Luxilon 4G(ポリエステル) |
10 | サム・クエリー | アメリカ | Babolat Pure Aero (ラウンド) | Solinco Hyper-G(ポリエステル) |
11 | ノバク・ジョコビッチ | セルビア | Head Speed Pro(ハイブリッド) | Babolat Touch VS × Luxilon ALU Power(ナチュラル×ポリエステル) |
12 | ダニール・メドベージェフ | ロシア | Tecnifibre TFight 305 RS(ハイブリッド) | Tecnifibre Razer Code(ポリエステル) |
13 | ラファエル・ナダル | スペイン | Babolat Pure Aero Rafa(ラウンド) | Babolat RPM Blast(ポリエステル) |
14 | スタン・ワウリンカ | スイス | Yonex Vcore Pro 97 (ボックス) | Babolat RPM Blast(ポリエステル) |
15 | キャスパー・ルード | ノルウェー | Yonex Ezone 100(ラウンド) | Yonex POLYTOUR SPIN x Yonex POLYTOUR PRO(ポリエステル x ポリエステル) |
16 | ジョー‐ウィルフリード・ツォンガ | フランス | Babolat Pure Aero plus(ラウンド) | Luxilon ALU Power(ポリエステル) |
17 | ロイド・ハリス | 南アフリカ | Yonex Ezone 98(ラウンド) | Yonex POLYTOUR PRO (ポリエステル) |
18 | アンドレイ・ルブレフ | ロシア | Head Gravity Pro(ボックス) | Luxilon Adrenaline(ポリエステル) |
19 | ドミニク・ティーム | オーストリア | Babolat Pure Strike 18×20(ハイブリッド) | Babolat PRM Power(ポリエステル) |
20 | アレクサンダー・ズベレフ | ドイツ | Head Gravity Pro(ボックス) | Head Hawk Touch×Babolat Touch VS(ポリエステル×ナチュラル) |
ラケット
まずはラケットの特徴から、見ていきたいと思います。
ハイブリッド形状のラケットは、WilsonのBladeシリーズとHeadのSpeedシリーズ、Tecnifibreの TFight RSシリーズ、BabolatのPure Strikeシリーズとなっています。これらのラケットはラウンドよりもボックスのラケットに近い特徴を持っているラケットになっています。
このことを考えると、わずかにボックス・ハイブリッド形状のラケットを使っている選手が多いことがわかりました。
一般的にラウンド形状のラケットのほうが、反発が大きく威力が出しやすいといわれているため、サーブでもこの点が有利に働くと考えていましたが、そうではないことがわかりました。
またラウンド形状のラケットはBabolatの”Pure Aeroシリーズ”、Yonexの”Ezoneシリーズ”を使用している選手が多いようです。
ストリング
ストリングの特徴を見ていきます。
まず、ナチュラルガットだけを張っているという選手はいませんでした。これは現在のプロテニス選手の傾向からして当然の結果だと思います。
この結果を見ると、圧倒的にポリエステルのストリングのみを使用している選手が多いことがわかります。
組み合わせ
ラケットとストリングの組み合わせについてみていきます。
この結果を見ると、最も人気がある組み合わせはラウンド形状のラケットとポリエステルストリング、次いでボックス形状のラケットとハイブリッドストリング、 ボックス形状のラケットとポリエステルストリング 、ハイブリッド形状のラケットとポリエステルストリングとなることがわかります。
ポリエステルストリングはナチュラルストリングに比べて、反発力が少なく、コントロール性が高いストリングです。そのため、ラケット自体にパワーがあるラウンド形状のラケットにはポリエステルストリングを合わせてコントロール性能を保とうとしていることがわかります。
一方、ボックス・ハイブリッド形状のラケットはラウンド形状のラケットに比べて、パワーが少ないですがコントロール性が高い特徴があります。そのため、ナチュラルガットと組み合わせて使用してパワーを補っていると考えられます。
しかし、ボックス・ハイブリッド形状のラケットにポリエステルストリングを組み合わせている選手は、ラケットもストリングもパワーがないものを使用していることになります。
ハイブリッド・ボックス形状のラケットとポリエステルストリングを組み合わせている選手は
- オペルカ
- チチパス
- メドベージェフ
- ワウリンカ
- ルブレフ
- ティーム
の6人です。この6人は若手だったり、ワウリンカやティームのようにハードヒットを持ち味にしている選手となっています。
そのため、ハイブリッド・ボックス形状のラケットにポリエステルストリングを組み合わせることは、自分の力に自信がある人におすすめとなります。
これらのことから、サーブが強力な選手たちは必ずコントロール性能が高くなるような組み合わせをしていることがわかりました。
ハイブリッド形状のラケットとポリエステルストリングを使用しているティーム選手の紹介はこちら‼↓
まとめ
サーブが得意な選手の体型とラケット・ストリングを見てきました。サーブが得意になるための要素をまとめると
- 体重を重くする(BMIが22から25ほど)
- ラウンド形状のラケットとポリエステルストリングを組み合わせる
といったことがあげられると思います。
ランキングに入っていたプレイヤーが使用しているラウンド形状のラケット(“Pure Aero”、”Ezone98″、”Ezone100”)と最も使用率の高いLuxilonの”ALU Power”のリンクを記載しています。
練習がもちろん一番重要ですが、用具も工夫してサーブを得意にしましょう!
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